| 送金計画
(米ドル) |
目標金額
(1$149円換算) |
実績(円) | 実績(ドル) | 換算レート
1ドル=円 |
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| 2024年 | 108,000 | 16,092,000 | 17,846,981 | 115,927.13 | 153.95 |
| 2025年 | 108,000 | 16,092,000 | 20,078,182 | 131,092.86 | 153.16 |
| 2026年 | 108,000 | 16,092,000 | |||
| 2027年 | 108,000 | 16,092,000 | |||
| 2028年 | 108,000 | 16,092,000 | |||
| 計 | 540,000 | 80,460,000 | 37,925,163 | 247,019.99 | 153.53 |
ガーナは、児童婚の根絶に向けて、大きな前進を遂げてきました。20-24歳の女性のうち、18歳未満で結婚した、あるいは、婚姻状態になった女性の割合は、1980年代には約40%でしたが、2022年には16.1%へと減少しました。15歳未満の児童婚の割合は、長年にわたり5%前後で推移していましたが、近年の取り組みより、この数値も2022年には3.3%へと減少しました。
こうした前進の一方で、6人にひとりの若い女性がおとなになる前に結婚させられています。児童婚は、農村部に暮らす女子、貧困家庭の女子、教育の機会をほとんど受けられていない女子に、その傾向がより強く現れており、農村部、特に北部3州(北部州、北東州、サバンナ州)では28%、東部州では23%と依然として高い割合が続いています。教育・保健・衛生など複数の基本分野での欠乏が重なる“多次元貧困”も非常に深刻で、北部地域では、86.6%の子どもたちが、基本的な社会サービスへ十分アクセスできていません。ここ3-4年にわたる急激な物価上昇の影響により貧しい脆弱な家庭に重い負担がのしかかり、より多くの家族が絶対的貧困状態に陥り、女子に対する児童婚の危険も高まっています。
ガーナでは、思春期の妊娠は、児童婚の原因であると同時に結果でもあります。北東州は、もっともその割合が高い州で、15-19歳の女子の24%が妊娠を経験しています。東部州および北部州で比較的その割合が高く、14%となっています。こうした調査や統計からも明らかなように、北部地域州および東部州は、児童婚の根絶に対してもっとも取り組みが必要な地域であり、たとえば、北部地域では、2030年までに児童婚を根絶させるためには、過去10年間の進捗速度と比べて20倍のスピードで取り組みを進める必要があるとされています。
本プログラムは、進捗が遅れている3州(北部州、北東州、東部州)において、2029年まで、児童婚をなくすための国家的な取り組みを加速させることを目的としています。ユニセフ・ガーナ事務所は、ガーナ政府とNGOパートナーと連携し、以下の活動を実施します。
ご支援は、ユニセフ・ガーナ事務所とそのパートナーが、児童婚の危険にさらされる思春期の女子のための以下の取り組みの対象範囲と規模の拡大を可能にします。
・ “思春期の子どもたちの安全な居場所(スペース)づくり(PASS:Promoting Adolescents Safe Spaces)”プログラム、および
・ “子どもの保護を進めるコミュニティ・ファシリテーションツールキット(CP Toolkits: Child Protection Community Facilitation Toolkits)”
本報告書の対象期間中、1,230名の女子を対象として特定、正式にプログラムへ登録し、安全なスペースでライフスキルや生殖健康に関する教育を提供できるようになりました。また、CP Toolkits を活用し、7,200名の親や保護者、伝統的/宗教的指導者やコミュニティの住民が双方向的な対話に取り組んでおり、思春期の女子の保護に対する積極的な態度や実践が促進されています。2023年に提出した本プログラムの提案書において、ユニセフ・ガーナ事務所は、当初、3州の合計1,200名の女子を対象とし、これまでのパートナーNGOと連携しながら、北部州、北東州の新しいコミュニティにおいてPASSプログラムを実施するとともに、東部州においてもPASSプログラムを拡大実施する予定でした。しかしながら、世界的に国際協力への資金が急速に減少するという事態を受け、ユニセフ・ガーナ事務所は、戦略全体を見直し、システム強化を優先するアプローチに再構築しました。その結果、東部州での取り組みについては、ガーナ政府との既存の連携のうえで、CP Toolkits を活用することとしました。これは、取り組みの質を確保しつつ、持続可能性を強化することにつながると考えています。
最も脆弱な立場に置かれている思春期の女子のエンパワーメントご支援により、北部州、北東州の10-19歳の女子480名が対象者として特定・登録され、PASS(思春期の子どもたちの安全な居場所づくり)プログラムを通じて、ライフスキルと生殖健康に関するカスタマイズ可能な対面型の教育(31時間)を受けられるようになりました。プログラムはユニセフ・ガーナ事務所とNGO(NORSAAC)とが連携して実施します。PASSプログラムは、もっとも脆弱な環境にある思春期の女子が、結婚や性や生殖に関わる健康に関して、きちんと情報を知らされたうえで自ら意志決定や選択をできるようになることを目指しています。対象には、妊娠中やすでに出産した女子、学校に通えていない女子や障がいのある女子などが含まれます。次年度にはさらに多くの女子が特定・登録される予定です。現在登録されている対象者は、2026年の第3四半期の終わりまでに、すべてのセッションを完了する見込みです。さらに、ご支援により、東部州の対象に特定された750名の女子が、CP Toolkitsを使ったライフスキルと生殖健康に関する一連のグループセッションに参加します。2026年4月末までに、州の社会福祉・コミュニティ開発局のもとで、訓練を受けた社会福祉・コミュニティ開発専門官によってセッションが開催される予定です。セッションを通じて、さまざまな知識やスキルを身につけるとともに自身の権利に関する意識を高め、必要なサービスにつなげることが期待されています。
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| ジェンダーの役割をテーマにした、安全なスペースでのセッションに参加する思春期の子どもたち(男子・女子)©UNICEF/2024/Choi | 児童婚への反対を伝えるために描いた壁画を紹介する思春期の女子たち ©NORSAAC/2025 |
補助的な資金提供を受け、ユニセフ・ガーナ事務所は、報告期間中に、男性と男子の参加、緊急事態下の子どもの保護、性的搾取・虐待からの保護、メンタルヘルスおよび心理社会的支援、子育て支援、さらに児童労働の分野で、新たに生じている課題や重要なニーズに対応するためのターゲットを絞った新しい教材を最終化し、展開しました。これらのツールを実践レベルで運用に落とし込み、現場で活用できるようにするため、トレーナーのトレーニング(ToT)が実施され、政府機関や市民団体、民間セクター、開発パートナーなどから167人の関係者(88名の男性、79名の女性)が参加しました。これらの基盤的な投資により、国や自治体の対応力が強化され、地区レベルで体系的な段階的研修(カスケード型研修)を主導できる研修担当者層が育成されました。
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| 有害な性別に関する規範について男性や男子との取り組み(於:東部州イロ・クロボ郡アクセ)
©UNICEF/2025/DCD/ER |
有害な性別に関する規範について男性や男子との取り組み(於:東部州イロ・クロボ郡アクセ)
©UNICEF/2025/DCD/ER |
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| コミュニティでの取り組みに活用されている子どもの保護に関するコミュニティ・ファシリテーションツールキット(CP Toolkits)
©UNICEF/2025/ODAME
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思春期の女子と、ジェンダーの役割やステレオタイプに関するコミュニティの取り組み
©UNICEF/2025/DCD |
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| 思春期の子どもたちとメンタルヘルスと心理社会的支援に関する取り組みのようす
©UNICEF/2025/DCD |
親や保護者との思春期の子どもの保護に関するコミュニティでの取り組みのようす
©UNICEF/2025/DCD |
ユニセフ・ガーナ事務所は、さらにガーナ政府と市民社会を支援し、以下のアプローチを通じて、思春期の女子を支援します。