【カンボジア指定募金】新型コロナウイルス流行下における、カンボジアの子ども保護の取り組み

神奈川県ユニセフ協会では、子どもへの暴力をなくす取り組みとして2019年から5年間「暴力と虐待からカンボジアの子どもたちを守る」指定募金に取り組んでいます。

今回、ユニセフ・カンボジア事務所で、子どもの保護の支援に携わる吉川美帆さんから、
現地における新型コロナウイルスの感染状況や、ユニセフの活動に関する報告、日本のみなさまへのメッセージが届きました。

(2020年4月14日撮影)

ユニセフ・カンボジア事務所の取り組み(抜粋)

子どもたちが暴力や虐待にさらされるリスクが高まっています

新型コロナウイルスによるカンボジア国内での休校・移動の制限・収入の減少など、家庭内でのストレスや不安が高まる中、以前から暴力的な扱いを受けていたり、適切な育児環境になかった子どもたちが、家庭で暴力や虐待を経験したり、目撃したりする可能性が高まっています。また、インターネット上でのいじめや性的搾取へのリスクも高まっています。

子どもたちへの継続的な心のケアと保護者へのカウンセリングサービスを

ユニセフカンボジア事務所では、カンボジア社会福祉省やNGOと密に連携し、すべての子どもたちがメンタルヘルス、心理的サポートを含めた社会福祉サービスを継続的に受けられる環境づくりに取り組んでいます。困難な状況にいる子どもたちが助けを求めることができるヘルプラインや、保護者が子育てに関するアドバイスを受けることができるカウンセリングサービスを充実させるとともに、孤児院などにいる子どもたちが、継続的に適切なケアと保護を受けられるよう働きかけています。

 

「暴力と虐待からカンボジアの子どもたちを守る」指定募金にご協力を

2人に1人が身近な大人から暴力を受けている

©UNICEF Cambodia/2018/Fani Llaurado

カンボジアでは、子どもへの暴力が周辺国と比べ深刻な社会問題となっています。カンボジア政府によって2013年に実施された国勢調査によると、カンボジアの子どもたちの2人に1人が身体的暴力を経験し、4人に1人が心的虐待を受け、男女問わず20人に1人が18歳未満で性的暴力を経験していました。さらに自宅や学校、コミュニティなど子どもたちに身近な場所で、親や教員などの身近な大人が加害者になり、暴力が行われていることが明らかになりました。
子どもへの暴力の原因は、主に貧困、社会経済的な不平等、そして内戦や国内の混乱を経たカンボジアでは暴力によるしつけが社会的規範となっていること、ジェンダーによる差別、法律の認識不足、被害者への支援サービスの不足などが挙げられます。
暴力を受けて育った子どもたちが大人になると、また子どもたちに暴力を振るうという悪循環を生んでしまうため、世代を超えて引き継がれる「暴力の連鎖」を断ち切ることが重要です。>>支援するプロジェクトを詳しく見る

 

子どもたちへの暴力と虐待をなくす、カンボジアでのユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

 

 

全国の郵便局(ゆうちょ銀行)からご送金いただくことができます
口座名義 公益財団法人 日本ユニセフ協会
郵便払込口座番号 00190-5-31000
備考 通信欄に神奈川県ユニセフ協会コード「K1-140」「11067カンボジア子ども保護」とご記入ください。

*手数料については、加入者負担あるいは免除となっております。

振込用紙が必要な方は、窓口専用・送料加入者負担の振込用紙をお送りしますので、当協会までご連絡ください。

*ATMおよびゆうちょダイレクト(パソコン、携帯、電話、FAX)では送金手数料が免除となりませんのでご注意ください。

 

 

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